東大寺大仏
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数年前、(誌名は失念したが)雑誌の記事で夏季限定の"奈良漬の新漬け"なるものがあると知り、それ以来ずっと食べてみたいと思いつつ、月日だけが経ってしまっていた。今年こそは、と東大寺南大門すぐそばにある森奈良漬店まで買いに出かけた。店頭には並んでおらず、店の人に声を掛けるとトレイから出してきてくれた。約200gのもので800円也。新漬けは、今年採れた瓜を今年の新粕で漬け込んだものとのこと。塩漬けの期間も短いようだ。家に帰って食してみると、普通の奈良漬よりもカリカリ感が強く、粕の酒の香も鮮やかな感じがした。新漬けは7月中旬〜8月いっぱいまでしか販売されていないので、買うなら今スグに。しかし、奈良漬ってのはかなり昔から食されているんだね。長屋王木簡の中に"加須津毛瓜"と書かれたものがあったりする。 →MAP
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奈良市では「ライトアップ・プロムナード」と称して、1年を通して興福寺五重塔や朱雀門などのライトアップを行っている。これに加えて、7月から10月までは東大寺や春日大社一ノ鳥居などもライトアップされる。夜の奈良公園近辺は昼とは違った表情を見せてくれるので、東大寺大仏殿まで夕涼みかたがた出かけてみた。鹿の足音や魚の跳ねる音に若干ビビリ気味だったのは秘密(笑)。 →MAP
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奈良では7月23日に「地蔵盆」と呼ばれるお祭りがある。京都などでは月遅れの8月23日に行われるようだが、奈良はなぜか新暦。町内にあるお地蔵さんの祠の前にも屋台が組まれて供物が供えられていた。奈良町の東のはずれにある福智院では地蔵盆の法要が執り行われるというので行ってみた。福智院の本尊は「地蔵大仏」とも呼ばれる丈六の立派な地蔵菩薩だ。地蔵盆は子供主体のお祭りで、法要の後、子供たちがお堂に上がって地蔵菩薩の真言「おんかかかびさんまえいそわか」を唱えながら数珠繰りを行い、その後子供たちによる童謡の合唱が披露された。 →MAP
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當麻曼荼羅が有名な當麻寺。室町時代の写本が本堂に掛けられていて拝観することができる。いつか曼荼羅絵解き節を聴いてみたいものだ(20人以上であれば中之坊での絵解き節拝聴申し込みができるようだが、そんなに人数揃えられない…)。写真は西南院庭園より望む西塔(手前)と東塔。以下蛇足。當麻曼荼羅を拝観するには本堂で拝観料500円を支払う。そうすると本堂の他、金堂と講堂も拝観することができる。しかし、鎌倉時代の當麻曼荼羅写本が収められている霊宝館を拝観するには中之坊の拝観料500円が別途必要になる。そして、写真を撮った、東西両塔がよく見える西南院庭園にはまたまた別途300円が必要なのだ(庭園はきれいだし、水琴窟があったりもするのだけどね…)。うーん、さほど広い境内でもないのに、全部見て回るとかなりの出費だ。 →MAP
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聖徳太子が寅の年、寅の月、寅の日に毘沙門天を感得したといわれる信貴山朝護孫子寺。駐車場に車を止めて境内方向に歩いていくと、巨大な張り子の虎が出迎えてくれた。境内は整然としておらずお堂もいろいろあるので、初めてだとどこをどう通ってお参りしたものやら悩むことになる。ちょっとしたテーマパーク気分(笑)でうろうろ。また、真言宗の寺院のはずなのにいたるところに鳥居があり"?"が三つばかり点灯する。やっとのことで、張り子の虎のところから見えた本堂へとたどり着く。本堂からの大和盆地の眺めは最高だ。ここでやめておけば良かったのだが、"空鉢護法"という名前に惹かれて信貴山城址方向へ行くことにした。道は整備されているもののかなり登り坂が続くので心臓はバクバク、途中で何度引き返そうと思ったことか。山頂には巳(龍神)を祀ったお堂とお籠り堂があった。→MAP
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今年の土用丑の日は7月21日だが、連日気温が高くバテ気味なのでちょっとはやめに二鶴(11:00〜21:00、奈良県奈良市椿井町51、0742-26-5841)で鰻を食す。私は蒲焼き(写真左)、妻は白焼き(写真右)のうなぎ丼特上(ともに2100円也)を注文。うまいのだが、「うなぎ丼」と言いながらお重で出てくるのがマイナス点。お重だと食べているうちにごはんが冷めてしまうから。鰻丼は、暖めた瀬戸物の丼に炊きたて熱々のご飯を入れて出してくれるのが一番だと思う。→MAP
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薬師寺東塔の水煙。水煙とは、塔の相輪上部に付けられる火焔形の装飾物で、塔を雷や火災から守る水をイメージしたものだ。薬師寺東塔の水煙は芸術的にも素晴らしいもので、和辻哲郎は「古寺巡礼」の中でこう書いている。
わたくしたちは金堂と東院堂との間の草原に立って、双眼鏡でこの塔の相輪を見上げた。塔の高さと実によく釣合ったこの相輪の頂上には、美しい水煙が、塔全体の調和をここに集めたかのように、かろやかに、しかも千鈞の重味をもって掛っている。その水煙に透し彫られている天人がまた言語に絶して美しい。真逆様に身を翻した半裸の女体の、微妙なふくよかな肉づけ、美しい柔かなうねり方。その円々とした、しかも細やかな腰や大腿にまとう薄い衣の、柔艶を極めたなびき方。——しかしそれは双眼鏡を以てしても幽かにしか解らない高いところに掛っている。だから詳しい観察を求めるものはどうしても塔の一階に置かれた石膏の模作に引きつけられざるを得ない。模作で眺めても、天人の体が水煙と融け合った微妙な装飾文様は、これほどのことまでわれわれの祖先には出来たのかと思うほど美しい。→MAP
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牛肉といえば松阪牛、松阪牛といえば和田金(三重県松阪市中町1878、0598-21-1188)、と言っても過言ではない牛肉の老舗。5階建ての建物は入るのにちょっと気後れする門構えだが(笑)、右手の精肉売り場のドアより中へ。実は、今回は牛肉のしぐれ煮(2100円)でも買って帰ろうかくらいにしか考えていなかったのだが、肉を見せられてしまっては欲望に勝てず。中肉(945円/100g、写真右上)を300gほど購入した。車にクーラーボックスを積んでいたので、それに肉を入れてもらうことにすると、まずクーラーボックス自体を冷凍庫で冷やしてくれるという念の入れよう。頭が下がる。自宅に帰ってさっそく軽く塩コショウだけで焼いて頂くと、"幸せ"とはこのこと。今度は小間切れ(347円/100g)を大量に買ってこよう。2〜5階のレストランでは、すき焼き、あみ焼き、しお焼きが7350円、しゃぶしゃぶが8400円、ステーキが12600円〜で食せる。精肉にしても料理にしても松阪牛の最高級品としてはリーズナブルな価格付けだと思う。やはり直営牧場持っているからなのかな。 →MAP
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フェノロサ(東京美術学校=現東京芸術大学の創立者)に「凍れる音楽」と評されたという、薬師寺の三重塔東塔。裳階を付けた三重の屋根は確かに律動的で、音楽を連想してもおかしくない。しかし、である。今では周りのきらびやかで整備された伽藍の中に埋没してしまって、音楽はもう聴こえてこないように思うのだ。1967年、薬師寺中興の祖、高田好胤師が白鳳伽藍の復興を発願し、写経勧進によって金堂、西塔、中門、回廊を次々に建設、2003年春の大講堂の完成により伽藍は復元された。それは、奈良時代の寺院様式の復元、そして宮大工西岡常一棟梁らによる伝統寺院建築技術の継承という意味においては大変な功績があったわけだが、ぜいたくにも私は、和辻哲郎が訪れたとき(1918年5月)のような薬師寺を見てみたいと思ってしまうのである。岩波文庫版「古寺巡礼」の表紙(入江泰吉撮影)にあるような、西塔の心礎の水たまりに映し出される東塔を。→MAP
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すったもんだの末、昨日とうとう壁画のはぎ取り保存が決まったキトラ古墳。実際にキトラ古墳のある明日香村阿部山に行ってみると、そこには仮設(といってもかなり立派)の覆屋が建っているだけだ。ここまでわざわざ訪ねてきた観光客に悪いと思うのか(笑)、壁画の写真パネル数枚が覆屋の前に立てかけてあった。文化庁は1983年の壁画発見以来、"現状維持"を金科玉条に古墳の保存にこれつとめてきた。床面の残存遺物の調査さえしなかった。しかし、今年になってカビの発生やしっくいの剥離が明らかになり、それに加えて高松塚古墳壁画の想像以上の劣化もあり、今回のはぎ取り保存決定となった。発見されるまで千数百年にわたって保たれてきた壁画が、現代科学をもって現状維持しようとしたとたんに1世紀ももたずに危機に瀕するとはなんとも皮肉だ。専門家のセンセー達はこの20年間なにをしていたのだろうか? 壁画の劣化防止という理由で、我々国民から古墳を完全に隔離しておいてこの体たらく。センセー達の責任は重い。はぎ取りが決定したからには、広く我々が見ることができるよう壁画の一般公開を望む。センセー達の研究材料としてこれ以上独占しようなんて思わないでほしい。高精細なデジタル写真も撮影されたはずなので、それの公開もしてほしいものだ(公開しない理由って何かあるのかしら)。 →MAP
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大和八木から郡山ICへ向かって(逆でもいいけど)国道24号線を走っていると、右手に妙な建物が見えてくる。これが唐古・鍵遺跡の復元楼閣だ。唐古・鍵遺跡は、弥生時代前期から古墳時代前期までの約600年間にわたる集落遺跡。1992年の発掘調査で高層建築(楼閣)が描かれた土器片が出土し、その絵を元に1994年に楼閣が復元されたというわけなのだが、渦巻き状の屋根飾りまで忠実に作ってしまうものだからなんともヘンテコなことになっている。ちなみに遺跡に行っても、唐古池のほとりに復元楼閣がポツンと建っているだけなので面白くもなんともない。国道から眺めるだけで十分。土器片などの出土物は田原本町中央体育館内の郷土資料展示室に展示されていたが、新資料館への移設準備のため現在閉館中。新資料館は年内オープンの予定とか。そうそう、蛇足だが楼閣くんというシュールなキャラクターには脱力。 →MAP
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奈良市のひがしむき商店街を歩いていたら、偶然"ギャルみこし"なるものに遭遇したのでスナップ。ひがしむき辨財天祭りの催しの一つらしい。ギャルみこしというネーミングで腰が砕けた。 →MAP
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先頃「紀伊山地の霊場と参詣道」で世界遺産に登録された吉野山。その吉野山にある金峯山寺は修験道の中心寺院で、毎年7月7日に蛙飛び行事が行われる。「神仏をあなどり蛙に姿を変えられた男が、僧侶の読経の功徳によって無事もとの体に戻ることができた」という言い伝えを再現(?)した仏事だ。今年から蛙の中に入る人が変わったという。正式には蓮華会といい、大和高田市にある弁天池の蓮の花を蔵王権現に供えるという法会。ちなみに、金峯山寺蔵王堂では世界遺産登録を記念して、2005年6月30日まで秘仏蔵王権現三尊が特別開帳されている。 →MAP
書いておかねばならないことを思い出した。蛙飛び行事がまさに始まろうというとき、NHKのカメラマンがのこのこやってきて、我々がいる前の立ち入り禁止区域に入って撮影を始めた。ボケカスと罵詈雑言を浴びせるも聞こえないふり。こういう「ぼくたち報道だから何やってもいいもんね〜」な輩がいるからテレビ・新聞関係者は嫌いだ(こういうふうに十把一絡げにしちゃうと、早くからきて場所取りしていた奈良テレビの人やルールを守って取材していた関西テレビの人には悪いと思うけれど、同業者に恥知らずがいたということで諦めるかNHKを指導してやってください)。最低限の仁義は守れや。で、帰ってから各局のローカルニュースを見比べると、肝心の場面でNHKは奈良テレビ・関西テレビに位置取りで負けていた。その程度のカメラマンだったということだね。
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久しぶりに奈良の話題(笑)。日本最古の道"山辺の道"の途中にある石上神宮。ちょうど天理教の施設群の東に位置している。日本最古の神社の一つで、古くは物部氏の氏神として強大な力を誇った。宗教的な意味合いだけでなく、朝廷の武器庫として文字通りの"Power"を持っていたという。確かに、石上神宮の位置する場所は、尾張・伊勢方面から伊賀上野を経て大和盆地へ至る道(現在の名阪国道)の要衝にあたっており、軍事的な意味合いも大きかったことが伺われる。石上神宮というと、国宝の七支刀が有名だ。今年のはじめ、奈良国立博物館で「七支刀と石上神宮の神宝」展が開催されたのだが、地味な内容だったためか来場者はまばらだった。思う存分七支刀を見ることができたのは幸運といえよう。 →MAP
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毎年祇園祭の季節になると、気のおけない仲間が集まって鱧を食すという宴会を催している。今年も京都・ぎおん琢磨に8名が集まってわいわいと。で、その中の一人、飛行機ヲタ(ドイツ機万歳)な人が「飛行神社に行きたい」というので、宴会後に八幡市にある飛行神社へ向かう。飛行神社は日本航空界の先駆者、二宮忠八氏が創建した神社で……、詳細は省くがとにかくその手のお好きな人にはたまらない場所の模様。零戦のプロペラやらジェット戦闘機のエンジンやらがあって、鳥居はジュラルミン製らしい。奉納絵馬には「SQのスチュワードになれますように」とか「航空自衛隊×××の演習がうまくいきますように」など、かなり専門的かつ具体的な願い事が書かれていた。祭神は当然、天磐船に乗って降臨した饒速日命。 →MAP
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伊勢市と鳥羽市の境、朝熊ケ岳に位置する金剛證寺。伊勢神宮の鬼門(鬼門は北東のことだが、実際にはほとんど真東)を守る寺として栄え、「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭に唄われているように、昔は伊勢神宮と金剛證寺をセットで参詣するのが普通であったという。本堂から奥の院に行く道の途中には、両側に卒塔婆が林立している"卒塔婆道"というところがあって、霊感の全くない私でもここを通るときにはかなり来るものがあった。なんでも伊勢地方には、葬式の後に金剛證寺に卒塔婆を奉納する"岳参り"という風習があるのだそうだ。金剛證寺へは、伊勢市内から伊勢志摩スカイラインを通って15分くらいで到着するのだが、通行料として1220円も取られるのが痛い。 →MAP
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